完全回転バランス型シリンダー装置

完全回転バランス型シリンダー装置は、レシプロ式におけるピストン往復運動による機械的損失を解消します。クランク軸をサイクロイド原理を活用して駆動させることで、2方向に動く4気筒のピストンが可能となります。これにより、軸のブレを抑えて振動を抑制することで、低騒音やエネルギーの無駄遣いを抑えることができます。また、出力に対して大きさを小さく抑えることができるため、サイズや重さの面でメリットが出せます。

特 長

  • 高効率
  • 低振動、低騒音(ピストン往復運動による振動、騒音がほとんどない)
  • 構造的に、必然的に生まれる効果として小型化、軽量化ができる
  • 構造的、原理的に完全回転バランス型シリンダ装置は高速回転を必要とする分野に対してその効果は顕著である

応用分野

ロータリーコンプレッサー、スクロールコンプレッサー、スクリューコンプレッサー、レシプロコンプレッサーなどの対象分野はすべて応用対象分野となる。また静音性や省エネ性を最大限に活かせる医療機分野に応用が期待できます。

エアエンジン


電気やガソリンに代わる新しい燃料源として空気を駆動源としたエンジン。早稲田大学小野田研究室で開発されている電気自動車に接続して実証試験を行っている。

酸素濃縮器


低騒音、コンパクト性を活かして、空気エンジンをコンプレッサーとして使用し、移動式の酸素ボンベとして使用している。

歯科用コンプレッサー


低騒音、コンパクト性を活かして、歯科医院のコンプレッサーとして使用している。本技術により機械室を無くすことができ、かつ綺麗な空気を使用した処置が可能である。

  • 内燃機関全般
  • 空圧コンプレッサー(エアコン、冷蔵庫等)
  • 真空ポンプ
  • 気体・液体等の流体移送ポンプ
  • 気体圧、液体圧を利用したモーター
  • ターボポンプやタービンへの応用

完全回転バランス型シリンダー装置 基本構造

完全回転バランス型シリンダー装置の基本構造映像です。基本構造の動きが確認できます。

製品化までの課題とスケジュール

本装置は、既に研究開発段階は終了し、さまざまな技術へ応用されています。現在は、技術力を持った企業との連携により、効率化や耐久性の改良といった品質面の向上を図りながら製品化を目指しています。

STEP.1研究開発

関連技術に関しての特許を取得。また、本技術を様々な形で応用する研究。

STEP.2連携企業の検討

出資企業、製造、販売などの区分で連携企業を募集。

STEP.3試作品開発

製品化の準備としてプロトタイプ品のトライ&エラーを実施し耐久性や品質向上に向けた試行錯誤を行う。

STEP.4製品化

金型や製品検査体制の構築、販売網及びそれに伴う契約関連を整理し、普及に向けた基盤を構築。

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